最近読んだ本

カール アインシュタイン「黒人彫刻」 志賀直哉「和解」 黒人彫刻は写真が一杯載っていて、それを見ているだけで楽しい。文章はちょっと僕には難しい。アフリカの彫刻も何か瞬間的。切りとってる感がアリアリ。 志賀直哉はやっぱり好き。「和解」の最後の場…

ダグラス・アダムス/銀河ヒッチハイク・ガイド

SFとかあまり興味がなかったけど、コレ読んでとっても興味ある世界に。 とっても面白い。 映画も見たい。テレビ版も見たい。 ネイティブにしかわからない感覚的な笑いを理解できないのが歯がゆい。 何となく発音が面白いからと言われても日本人の僕にはわ…

読んだ本

何様のつもりは初っ端の森繁久彌が一番面白かった。 カフカはいつも突然始まる。読んでる最中にふと思った。こんなの書けるなんて凄いなーと。馬鹿さをどこまでも露呈するような感想。だってあんな長い台詞・・・。あんな言い回し・・・。

薄めの3冊

『男のコラム〈2〉スーパー辛口コラム38 』、『「普通の女の子」として存在したくないあなたへ。』、『夢奇譚』。 男のコラム、ブックカバーなしで読んだぞ。 とりあえず女の子じゃないぞと思いつつ、読みすすめた村上龍の本。 「わが精神のドッペルゲンガー…

藤森 照信,増田 彰久/建築探偵 東奔西走

洋館とか刑務所とかいろいろな建築物を写真と文章で。とても親しみやすい文章。 刑務所がちょっと気になった。過去にそこに入っていた人の記憶とか思いが何となく残ってる気がして。その感じられる思いが建物の雰囲気とシンクロしたりして。 赤坂離宮はとん…

斎藤 明美/高峰秀子の捨てられない荷物

面白く読めた。ちょっと褒めすぎだとは思うけど。アマゾンの評価は芳しくない。 浮雲を見たい。 それにしてもこの人は綺麗だ。

横尾忠則/名画裸婦感応術

サラッと読めて、いろいろな裸婦見れて、とっても良い。 この人の文章はとても読みやすい。読みやすい文章を書ける人に憧れる。 いろいろな裸婦があって、何だか良くわからないけど妙にエロかったりするものがあるから絵は面白いなと思う。 横尾忠則が知識よ…

ドストエフスキー/地下室の手記

ドストエフスキーが凄い作家になるキッカケとなった作品みたい。 常に相手の反論を意識して、どこまでも自意識過剰気味に書いているのが面白い。そして凄い。 難しい部分が多々あるけど、普通にクスって笑えるところも多々あり。 1+1が5でも、世界は結構…

江國 香織 他/LOVERS―恋愛アンソロジー

良いと思ったのもあったし、良いと思わないのもあった。 Amazonの評価は概して高め。

群よう子/ぢぞうはみんな知っている

エッセイ週間になってしまった。かもめ食堂の人。佐野も面白いけど群も面白い。「ようこ」は面白いの法則。 どうもみんなパンツを履くときによろめいているようなので、僕もこれから安心してよろめこうと思う。 「群」を「ぐん」と読んでいた僕は結構痛い。…

佐野洋子/ふつうがえらい

読み応えのあるエッセイ集。印象に残った文を。 私でも人に旅の何が好き?ときかれたら答えられる。 ひりひりするような孤独感が、たよりない心細さが、この美しい風景の中に最愛の人がそばに居ないことが、このめずらしいおい しいものを一人で食べている味…

読み終わったもの

アラン・シリトーの「漁船の絵」の最後の文。「おれたちは二人とも、愛のために何もしなかった。だから、いけなかったんです。」う〜ん。重い、深い、淡い。 バロウズのジャンキーは裸のランチに比べてメチャクチャ読みやすいし、描写も細かくて、文も乾いて…

読んだもの

良いとしか言いようがない。うん。何が良いのか、あんまりよくわかってないんだけど。「好き」なんてたぶんそんなもん。

小林聡美/凛々乙女

高校3年生の頃、出席番号順に机を並べた時にちょうど隣になった茶色のクラークスの女の子。小林聡美みたいで好きだった。早口、生意気に見せかけた低姿勢、頭良い感じ・・・。小林聡美だったんじゃないか、彼女は。 読めば読むほど好きになる。「なにーっ!…

姫野カオルコ/ブスのくせに!

急にエッセイが読みたくなって、何もわからず生協でこれを手にとってみた次第です。 細かいところがイチイチ面白いという感じのエッセイでした。細かいところでクスッ。「ノルウェイの森」に対する視線とか笑えるし、わりとウンウンと頷いてしまう感じ。 こ…

ヘミングウェイ/老人と海

サンチャゴがカジキマグロを捕らえたとき、僕は電車の中でウルウルしてました。 サンチャゴのカッコ良さに痺れます。 ある種の人間の強さ、最後の最後である種の人間の浅はかさを思い知らされる作品。人間の浅はかさを感じるには、2行あれば足りる。 いぶし…

阿川佐和子/無意識過剰

100円で買った本。 僕は阿川佐和子さんが好きです。直感的に好きです。何ででしょ? ボケ具合を憂いながらも、オジサン度を高めつつも、最後は全て受け入れて笑いに変えちゃってるあたりがステキ。喜び方が上手な人っていいですね。うまい事、いい方向へ…

サマセット・モーム/手紙

「手紙」と「環境の力」という2つの短編を収録。 この「環境の力」が凄い。魂に嫌われてしまったら、もうどうにもならない。とても怖い作品だ。ラストは切ないというか、なんと言うか。もうどうしようもないって感じ、底まで来てしまったって感じが強烈。 …

スコット・フィッツジェラルド、野崎 孝 訳/グレート・ギャツビー

敢えて野崎さんの訳の方を読んだ。人生初めての読み比べをしてみようと思ったから。 コレを読む前に「シーシュポスの神話」を読んでいたせいかどうかわからないけど、気持ち良いくらいスラスラ読めた。内容も一気に読んでしまいたいと思わせるだけの魅力を充…

カミュ/シーシュポスの神話

難しい。非常に難しい。もっと予備知識が必要なんだと思う。 僕はほとんどわかってないと思うけど、「とにかく生きろ」という感じか。「不条理」ってのがひとつの大きなテーマ。大きな岩を山に押し上げるという罰をシーシュポス。岩を頂上まで押し上げると落…

ジャン・コクトー/恐るべき子供たち

なんか神話的雰囲気を持った作品。詩人の書いた小説はどこか詩っぽいのは当たり前か。 子供(赤ちゃん)はある意味、怪物です。いろいろやらかすし。「大人になる」という事は時に悲しい事のように扱われたりして。一度大人になってしまったら、子供っぽくは…

ルイ・カストロ/ボサノヴァの歴史外伝 パジャマを着た神様

とりあえずこれを読んでみたくなった。図書館に行ったけど、置いてない。置いてくれ。

カミュ/幸福な死

「異邦人」ができるキッカケになったような作品。カミュの死後に世に出たもの。無論、「異邦人」ほどの衝撃は無かったわけだけど。 何か読みにくかったな〜。イマイチつながりがわからなかったり。それでも時々とても美しい文があったりして。 幸福に死ぬた…

カフカ/変身

朝起きたら、虫になってた・・・。朝起きたら、自分が虫になってて、「自分はむしになってしまったようだ、そうか」ってとりあえず受け入れるグレーゴル・ザムザ。家族もどうしてグレーゴルが虫になっちゃったのかとかそういう受け取り方ではなくて、グレー…

マルグリット・デュラス/愛人

う〜ん、スラスラ読めるのだけれど何だか頭に入ってこない。時間軸がいつの間にか前後してたり、挿話がかなりあったりで、慣れが必要な気がする。自分はまだ慣れてない。もう一回集中して、読む必要がありそうだ。モデラート・カンタービレの方が読みやすか…

ピート・ハミル/ニューヨーク・スケッチブック

34の短編+1。煌びやかなニューヨークの影で生まれる様々な人間模様。 短編がうまい人は凄い。登場する人物のあるひと時、ある一瞬を簡潔に表現しながら、その人物のそれまでの人生とか生き方を喚起させる。この人は昔こんな感じだったんだろうなと何とな…

フルガムの本と《欲望》が何となく繋がって、相変わらずまとまらない僕の感想。

先日ここに載せたフルガムのエッセイに《心の中の家族》というものがある。「わたしたちは知っている事だけを自分の好みや都合に合わせて継ぎ接ぎして、心の中の家族というカウチの上掛けに仕立てているのだ。」、「それどころか、わたしたちは自分自身をも…

ロバート・フルガム/人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ

素晴らしいエッセイ。日々の生活こそが大事で、その中には無数の物語が詰まっているんだなと思った。そのささやかな物語から学べる事は人生を豊かにするもの。 フルガムの語り口はとてもナチュラル。文章から優しさを感じ取れる。そしてその文章がユーモアに…

太宰 治/人間失格

見えすぎたり感じすぎたりしてしまうことは辛いのね。読みながらチクチク痛い。そう言われてみればそうだの連続。人間って生き物は何だかな〜、と他人事のように思ってしまう。 太宰のカッコ良さはどれくらいなものだったのだろうか。当時ananがあったら、好…

ウィリアム・バロウズ/裸のランチ

ビート文学の最高傑作と名高い本作。とりあえず気持ち悪くてなんのこっちゃわからない。 本を読むときある程度基準みたいなものを設けると思う。人物関係や時間の流れなどなど。そーゆーのが一切見つけられない。だから読んでてわけがわからない。理解してる…