良かった本

白洲正子。おとこ友達の方は赤瀬川原平くらいしか知らなかったけど、とても楽しく読めた。対談集なのでサラッと。「精神的ホモ」って言葉はかなり際どいけど、なかなか良いと思った。高橋延清さんが気になる。どろ亀さん。 チャイルド44。止まらなくなる面…

リン・ディン/血液と石鹸

ベトナム系アメリカ人作家、リン・ディンの短編集。 訳者、柴田元幸のあとがきの中の一文が秀逸過ぎる。 「アメリカ人のやることもベトナム人のやることも等しく茶番に見えてしまう、真面目さの足りない神のような視点を、この作家は持っているのである。」 …

ウィリアム・サローヤン/パパ・ユーアクレイジー

とても挑戦的な伊丹十三の訳がイイ。 100円で買えるから読んだ方がいいと思う。 ちょっと普通じゃない感じをぜひ。

モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号

バートルビーがとても面白い。岸本佐和子の分数アパートも楽しかった。 ちなみにモンキー ビジネス 2008 Summer vol.2 眠り号の挿絵はMASAKOさんの絵です。

吉村昭/帽子

男と女の関係のひと時を切り抜いた短編小説集。 心のうちが丁寧に書かれていて、どうなるのか、どんな展開がまっているのかと読んでいる僕はのめりこんでしまった。そうやって読み進めていくと、意外とあっさり終わってしまったりして、ポーンと投げ出された…

ポール・オースター/幽霊たち

考えれば考えれるほど、抜け出せなくなる感じ。 それが凄く良い。

川上弘美/パレード

とりあえず、そうめんが食べたくなる。 そして、不思議な、ふわっとした感じになる。 吉村昭とは全然違うけど、好きだ。 吉村昭は確かな感覚を持たせてくれる気がする。

吉村昭

エッセイや短編を中心に読んでみている。 綺麗な日本語という感じがする。品があるというか。言葉が根をしっかりおろしているというか。 星への旅は重さが良かった。死の香がする作品が好き。 どんどん読み進めたい。 吉村氏は志賀直哉の「城の崎にて」が好…

四谷シモン/人形作家

四谷シモンの語り口がとても素直で、スーッと自分に入ってきます。読んでいてとても気持ちいいものです。 この本は過ぎ去った時代の記録でもあり、この過ぎ去った時代に僕はとても憧れます。 1960年代。 ところどころ読みながらゾクゾクしました。

リチャード・ブローティガン/西瓜糖の日々

静かでした。鼻や耳を切り落として血の海ができても、静かでした。残酷さより美しさを感じてしまうような。文章が生み出すそんな雰囲気が凄かったです。

レーモン・クノー/文体練習

他愛無い出来事を99通りの表現(文体)で。 アイデアにまずやられる。言葉の可能性を実感し、言葉をほとんど使いこなせていない自分にがっかりする。 装丁もとても凝っている。文章が斜めに曲がっていったり。数字が逆さまになってたり。 目で感じる音楽。

私生活/加賀まりこ―立木義浩写真集

今頃、加賀まりこがカワイイ!!って一人で大騒ぎ。 当時の空気を捉えた写真がステキ。 池田満寿夫の装丁がカッコ良過ぎる。

良かった本

〈Banksy/Wall And Piece〉〈山崎ナオコーラ/人のセックスを笑うな〉 〈ポール・コックス/えのはなし〉 バンクシー。単純にカッコ良い。 人のセックスを笑うな。ゆりちゃんを書かれている通りに想像すると永作博美とは程遠い。が、それでいいんだ。永作博美…

良かった本

〈Jenny Saville〉〈ポール・セロー/ワールズ・エンド(世界の果て) 〉〈澁澤龍彦/幸福は永遠に女だけのものだ〉 画集というものを初めて買ってしまいました。なんか良い。僕は、自分が良いと思ったことを言葉で説明できないのをどうにかしたいと日々思ってい…

アーネスト・ヘミングウェイ/日はまた昇る

溢れ出る感覚。熱気やら、男汁やら、男臭やら、何やら。 それがいい。 闘牛を見たいと思う。

読んだもの

ブコウスキーは短編集。とにかくゲロを吐いている。 森見登美彦はトップランナーに出てて、気になって読んでみたら、面白かった。妄想共感。本上まなみが解説書いてる。僕も書いてもらいたい。書いてくれて、ええじゃないか。

オルダス・ハクスリー/知覚の扉

幻覚剤メスカリンがもたらすことを、それなりにわかりやすい文章で。 幻覚剤を使ってる時のことをこんだけ書けるって凄いなと思う。 そしてちょっと試してみたくなる。 ダメだけど。 そう思わせるくらい魅力的な世界が展開されている、それが感じられる文章…

チャールズ・ブコウスキー/ブコウスキーの酔いどれ紀行

いい写真がいっぱい。 酒飲みの写真と酒飲みの詩がよかった。 マンハイムのあの駅にいるビールを飲む人たちを 見ることは信じられるものを見ていること 誰もが目にすることのできる素晴らしいもの。 歴史や人生の中にひととき佇むこの人たちは 人生は時には…

良かった本

村上春樹の走ってる姿が見れる。引き締まるべきところが引き締まってる人だと思った、体も考え方も。 リヒテンベルク先生のメモ書きが、大変面白いのである。 「彼は自分のスリッパに両方にそれぞれ名前をつけていた。」とか。何が面白いのか、じぶんでもよ…

最近の読み物

〈オルダス ハクスリー、横山貞子/ハクスリーの教育論〉〈赤木 明登/美しいもの〉 ハクスリーの本は専門書講読の本にでもなりそうだけど、こういう本を読んでいるときに時々スーッと頭に中に内容が入ってくることがある。難しくてわからない部分も多々ある中…

小林 聡美/ワタシは最高にツイている

「めがね」を観たくてたまらないが、まだ観れてない。 とりあえず、コレをサクッと読んだ。 良い、小林聡美はやっぱりイイ。 フィンランドでの撮影の事とか、めがねの撮影のこととかも書いてある。 「スバラシき地味犬」を読んで、ふわっと温かい気分になっ…

最近の読み物

〈ユーモア小説集〉 〈清水ミチコの「これ誰っ!?」〉 遠藤周作。「うちの親爺」がとても良かった。うちの親爺にもきっとそんな時代があったはず。 清水ミチコ。電車で読んでしまった。ヨーコを真似たらレノンに似てきたってところが印象に残ってる。

最近の読み物

『画狂人ホルスト・ヤンセン−北斎へのまなざし』 『ブダペスト』 『大聖堂』 ホルスト・ヤンセン。ちょっとシーレみたいだったり。好きな感じ。背景に混じって消え入りそうな自画像とか。 ブダペスト。シコ・ブアルキ。なんとも不思議な作品。全てが溶け合っ…

最近の読み物

〈フランシス・ベーコン〉と〈歌麿の謎 美人画と春画〉 ベーコンの方は文章は何だか難しくてアレだったけど、絵を見てるだけで充分。 消え入りそうな感じ、何か「死」をイメージさせる感じ、強烈な不安感が、ちょっと恐いけど、見るのに体力必要だけど、スキ…

アンドレ・ケルテス 〜その生涯の鏡像〜

ポップ・グループの2枚目のジャケットの写真がこの人のみたい。 高層ビルと取り残された雲の写真がとても好き。 しっかりしたタイトル、わからないんだけど。

安西水丸/平成版 普通の人

漫画です。 普通の人が一杯でてくる漫画です。 常に朝起きたところから始まります。 「普通」をしっかりと見ている安西水丸、すごいです。 これ、おもしろいじゃんって。それを見つけちゃうのがすごい。 村上春樹の解説も面白いです。

最近読んだ本

〈トゥルゲーネフ/初恋〉 〈原田宗典/平凡なんてありえない〉 「ああ、なんて幸せなんだろう!」 この大袈裟的感じが好き。初恋。 原田宗典はだいぶゆるいところが好き。 ゆるさで包まれているものが僕はだいぶ好きです。

最近読んだもの

〈チャールズ・ブコウスキー/ポスト・オフィス〉 と 〈群ようこ、西原理恵子/鳥頭対談―何を言っても三歩で忘れる〉 ブコウスキーの本読んで、ウルウルする感じ好き。ブコウスキーの文は時々、やたら切ない。それがたまらなくイイ。 群さんも西原さんもいっぱ…

というか漫画 デトロイト・メタル・シティ

ちょっとくだらなすぎて面白い。 カバーから受ける印象と実際の内容は全然違った。 「カヒミ・カリィ」なんて名前がこのカバーの漫画に何度も出てくるなんて思わない。

安西水丸/東京エレジー

雰囲気がとても良い漫画。 不思議な読後感は、何だか落ち着く。 子供と大人の間の絶妙な気分、空気を切りとったようなまんが。 好き。