リン・ディン/血液と石鹸

血液と石鹸 (ハヤカワepiブック・プラネット)
 ベトナムアメリカ人作家、リン・ディンの短編集。
 訳者、柴田元幸のあとがきの中の一文が秀逸過ぎる。
 「アメリカ人のやることもベトナム人のやることも等しく茶番に見えてしまう、真面目さの足りない神のような視点を、この作家は持っているのである。」
 まさにそうだと思う。
 「真面目さの足りない神」って、とてもステキな言葉の響き。

ラッキー

 会話しながら、「こんなこと言ったらスゲー面白いな」って思うことが良くあるけど、そのスゲー面白いなって僕が思っている事を的確なタイミングで、的確に言ってくれる友達が僕にはいて、それは結構嬉しい事だなって思う。面白がってるのは、僕だけだったりすることもよくあるけど。

ピカソ!!

 サントリー美術館の方に行ってみた。人がいっぱい、尚且つガラスの向こう側に作品があるのがちょっと残念。
 それでもピカソ、凄かった。「抱擁」とか「接吻」とかいう作品があったと思うけど、これを描いてるとき、もう80歳を過ぎてる。とんでもない爺さんだ。晩年の作品のエネルギーの放出具合ったら、凄まじいものがある。見てるこっちが疲れちゃうくらいだ。死の前年に描いた自画像も、まだまだ何かやらかしてやるぞって感じが漂ってる。ピカソ、恐るべし。
 ブロンズの猫が可愛くて、欲しいなと思った。

小坂忠/ほうろう

ほうろう
 ティン・パン・アレイに山下達郎吉田美奈子大貫妙子がコーラスという豪華さ。
 1曲目のギターの音で、イイ予感がして、小坂忠が歌い始めて、間違いないなという感じ。ファンキーだ。しっかりファンク。ファンクっぽいじゃなくて、ファンク。
 3曲目のボンボヤージ波止場は名曲。渋い。日本語と合ってる。