恵比寿の飲み屋に連れてって!

 朝、電車の中でかなりドキッとする事があって、それはつまり全く面識のない、僕の座ってる席の前に偶然立った女の子に、なんと、なんと声をかけられるという、そういうかなりドキッとすることであって、そして僕はドキッとし過ぎていつも通りチャンスを逃した。

 KAPITALの服にMADE IN CHINAと表示されているのを発見した時のがっかり具合といったら、相当なものだ。大好きなだけに。それに加えて今日は、大好きなピエロパンツのおしりの部分がだいぶ豪快に破れていたのを発見して、破れちゃった悲しさと、破れていると知らずにフラフラとそこらを歩いていたのかという恥かしさで、なんともいえない気分。股上が深いのに、階段を一段飛ばししちゃったりするから、それがよくなかったのだろう。昔から何故か階段は一段飛ばししちゃうんだ。

 トップランナーは宮恕Wあおい。結局全部見ちゃう。魅力がある人だからだと思う。プロフェッショナルの吉田憲一の回も2回見ちゃった。表情なり、言葉なりが説得力があるというか、なんというか。惹きつけられる。吉田憲一は何よりカッコ良かった、男っぽくて。

John Patitucci/Line by Line

Line by Line
 友達からの借り物。
 ショーターカルテットのベースの人。ドラムはブライアン・ブレイド
 室内楽(?)的な感じがとても好き。個々の楽器の音はかなりでてるし、ダイナミックな部分もあるのだけれど、どこか「落ち着いている」という印象を与えてくれるところが好き。
 1曲目はJeff Parkerのアルバムに入ってそうな感じ。こういうの大好き。

楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ

 なんだかもの凄い勢いで一日が終わり、気づけばもう十一月の半ばに差し掛かっていて、東急ハンズは確実にクリスマス気分だ。今年のクリスマスも何もないだろうと断言できてしまう今の状況がとても悲しい気分。

 ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートではMASAKOという画家の個展を開催中。ネットで初めてこの人のFEELINGというタイトルの絵を見たときの衝撃。久しぶりに感じた「感じ」。初めて、絵を買いたいと思った。今なら、実際買うことができそうな価格だ。http://www.g-sho.com/current/

 衝撃を受けたといえば、アヴァンギャルド・チャイナもそう。今年は二つのアヴァンギャルド展があった。ロシア・アヴァンギャルド展とアヴァンギャルド・チャイナ展。それぞれの展覧会が着目した時代の違いだろうが、圧倒的にアヴァンギャルド・チャイナの方が衝撃的だった。
 張暁剛(ジャン・シャオガン)の描く絵を見たくて、国立新美術館に足を運んだ。もちろん張暁剛は素晴らしかったが、それ以上にとてつもないインパクトを僕にもたらしたのは馬六明(マ・リューミン)という人だった。
 「性」をテーマにしている人。今回の展示作品は映像作品。顔にお化粧をして(超綺麗な顔)、全裸になり、魚を調理している(かなり大胆に)ところを延々と撮っている。見てもらわないと何もわからないと思うけど、とんでもなくインパクトがあるのだ。「中国、スゲーな」という気がしてくる。馬六明はもはや男でも女でもない「性」を飛び越えた存在として、そこにいる。見た目にもそうなのだ。その判りやすさがとても良かった。



 最近ラムを買って、家でもラム・コークを飲めるようになったのが、最近の小確幸

細野晴臣/HOSONO HOUSE

HOSONO HOUSE
 宅録アルバム。そのときの空気も、雰囲気も丸ごと録音してるのが最高だ。
 「ろっかばいまいべいびい」を聴いてるととても幸せな気分になって、70年代を生きてみたかったなと思う。憧れの時代。60年代と70年代を体験してみたい。髪を伸ばして、アメリカに憧れたい。
 「薔薇と野獣」のカッコ良さは、ちょっと他には変えがたいものがある。

吉村昭/帽子

帽子 (中公文庫)
 男と女の関係のひと時を切り抜いた短編小説集。
 心のうちが丁寧に書かれていて、どうなるのか、どんな展開がまっているのかと読んでいる僕はのめりこんでしまった。そうやって読み進めていくと、意外とあっさり終わってしまったりして、ポーンと投げ出された感じを味わうのもまた良かった。
 読んで良かったと思える本だ。

NHK広島開局80年ドラマ「帽子」

 緒形拳が亡くなった。
 先日再放送されていた「帽子」はとても良くて、ボロボロ泣いた。すぐ泣きます、僕。
 緒形拳の表情や動きなど、言葉を発していない時の表現が凄かった。コミカルな時も、シリアスな時も。偉大な人だったんだな、と思えた。
 そして、田中裕子。この人もまた偉大である。