楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ

 なんだかもの凄い勢いで一日が終わり、気づけばもう十一月の半ばに差し掛かっていて、東急ハンズは確実にクリスマス気分だ。今年のクリスマスも何もないだろうと断言できてしまう今の状況がとても悲しい気分。

 ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アートではMASAKOという画家の個展を開催中。ネットで初めてこの人のFEELINGというタイトルの絵を見たときの衝撃。久しぶりに感じた「感じ」。初めて、絵を買いたいと思った。今なら、実際買うことができそうな価格だ。http://www.g-sho.com/current/

 衝撃を受けたといえば、アヴァンギャルド・チャイナもそう。今年は二つのアヴァンギャルド展があった。ロシア・アヴァンギャルド展とアヴァンギャルド・チャイナ展。それぞれの展覧会が着目した時代の違いだろうが、圧倒的にアヴァンギャルド・チャイナの方が衝撃的だった。
 張暁剛(ジャン・シャオガン)の描く絵を見たくて、国立新美術館に足を運んだ。もちろん張暁剛は素晴らしかったが、それ以上にとてつもないインパクトを僕にもたらしたのは馬六明(マ・リューミン)という人だった。
 「性」をテーマにしている人。今回の展示作品は映像作品。顔にお化粧をして(超綺麗な顔)、全裸になり、魚を調理している(かなり大胆に)ところを延々と撮っている。見てもらわないと何もわからないと思うけど、とんでもなくインパクトがあるのだ。「中国、スゲーな」という気がしてくる。馬六明はもはや男でも女でもない「性」を飛び越えた存在として、そこにいる。見た目にもそうなのだ。その判りやすさがとても良かった。



 最近ラムを買って、家でもラム・コークを飲めるようになったのが、最近の小確幸