吉野 信/アフリカを行く

カラー版 アフリカを行く
 迫力のある写真がいっぱい。めちゃくちゃ美しい写真もある。残酷な写真もあるけど、全ては自然の摂理。みんな生きるために必死だ。本を読んで、アフリカ大陸はやはり魅力的だと感じる。
 樹齢8000年と言われる、バオバブの木が凄まじい。実際に生で見たら、言葉を失うのではないか。大体8000年前から、そこに存在し続けているという事実に驚く。
 「黄色の地に黒い花柄模様の毛皮を持った美しく優雅なヒョウ、残忍だとかずるがしこい性格の持ち主などという表現をした読み物もあるが、それは人間の勝手な見方であって決して正しくはない。野生の生き物は自分が生き延びるための知恵が、人間とは違った方向で発達しているのだから、相手の立場で物事を見てみると、違った世界が存在することに気がつくことになると思うのは僕だけだろうか。」
 この文は肝に銘じておきたい。