チャールズ・ブコウスキー/ブコウスキーの酔いどれ紀行

ブコウスキーの酔いどれ紀行 (河出文庫)
 いい写真がいっぱい。
 酒飲みの写真と酒飲みの詩がよかった。
 

  マンハイムのあの駅にいるビールを飲む人たちを
  見ることは信じられるものを見ていること
  誰もが目にすることのできる素晴らしいもの。
  歴史や人生の中にひととき佇むこの人たちは
  人生は時にはひどいことになるかもしれないし
  別の時は−ひょっとしたらまずまず−だとしても
  声を荒げるようなことは何もないということを証明している。
  ビールは申し分なく、列車もやがて到着するだろう。

 
 「駅」という詩の後半部分。いい、すごくいい。