人間の約束

人間の約束 ニューマスター版
 老い、介護の問題、家族をテーマにした映画。
 これは誰にでもいつか必ず訪れる現実、程度の差こそあれ。
 杉本哲太の台詞(「動物園のようなものを作って社会で管理すればいい」)はとんでもなく恐いけど、そういう風に一瞬思ってしまってもしょうがないような耐え難い現実の重さが存在するのも事実。「人間の約束」というタイトルにはとても重みがある。
 「さらば、夏の光」の映像美とはまた違う、現実的な物語が魅力的。
 そしてところどころに、カッコ良いカット。
 音楽は細野晴臣だった。