何故、おまえは可愛いんだ。

Bam-be2007-01-16

 いい感じの食堂で、ふざけた感じの映画をちらちら見ながら、半熟な感じのオムライスを頂いて、上野をちょっと散策してみる。ごちゃ混ぜ感が良い感じ。つかみ所がありすぎて、どこをつかめばいいかわかりません状態。
 上野動物園に勢いで行ってみる。そしてとりあえずパンダ。初めて見るパンダ。そして思う。何かが違う。こんな生き物だったのか、パンダってヤツは。何ものでもない感じが上野っぽい。パンダは上野にいるべきだ。
 アイツのことを何となく可愛いと思ってしまうのは、僕も認めざるを得ないところ。ただ、具体的にアイツのどこら辺が可愛いのか。それが僕自身、わからない。何だかんだ言ってもアイツはもう21歳。多分パンダ界ではオッサンの域に入っているだろう。オッサンがグータラしてるのを、僕たちは「キャー」なんて言って見てるわけだ。写真パチパチして。パンダのオッサンがご飯を食べる時なんか、もう異常な盛り上がりを人間界はみせる。だらしなく座って、右手にサトウキビを何本かキープして、ムシャムシャする姿はもうどう考えたって可愛いわけだが、考えてみりゃ人間界のオッサンだってよくこんなことはしてるのだ。まぁサトウキビがビールに変わるくらいで、それ以外はほとんど変わらないのだ。パンダのオッサンがグータラしてると若い人間界の女の子に「キャー」って言われるんだけど、人間界のオッサンがグータラしてるとパンダみたいな人間界のおばちゃんに叩かれるのがオチだ。人間界のオッサンは大変である。レッサーパンダはご飯を食べててもあんまりチヤホヤされない。それは多分、犬みたいにご飯を食べるからだろう。食べてる姿がいたって普通なんだ。ジャイアントパンダがご飯を食べる時、そこにはどことなく人間臭さがある。僕が人間のオッサンと比べたくなってしまうような。ちょっとした人間臭さ、それが人間に人気がある理由か。
 上野動物園は想像以上に広くて、全部は回れなかった。カッコよかったのは、ワシとか鷹とか。鳥類界の石原軍団。多くを語らず、ただ未来を見つめるその眼差し。スッとした佇まい。あれは石原軍団だ。トラは何故か異常に細くて、思わず「もっと飯食え」と言いたくなる。ゴリラは何だか寒そう。一匹、赤頭巾ちゃん状態。ゾウはメチャクチャでかかった。ダンボがもしあの大きさだったから、恐怖以外の何ものでもない。最早、耳だけでは飛べないだろう。
 動物園で張りきって、ちょっと疲れた。ということで、喫茶店へ。地下にある喫茶店は入るのにちょっと勇気がいたけど、入ってみれば昭和な感じのレトロな、とても居心地の良いところ。コーヒーに蜂蜜を入れて飲んでみると、意外と美味しい。後味がハニー。チーズケーキも美味しい。いろいろ話してたら、いつの間にか夕ご飯の時間で、ナポリタンとサンドイッチ。大盛にしてくれたおばちゃん、ナイス。結局4時間弱、居座った。本当に居心地良かったわー。
 帰りは山手線で日暮里とか通ってみる。こっち回りは初めて。なんのこっちゃなかったが。GAPの広告にあーだこーだ言って、お別れ。
 お疲れ様でした、楽しかったです。CDとか、ありがとう。