茶の味

茶の味 グッドテイスト・エディション
 とてもいい。わけのわからなさがいい。好きな感じ。幸子役の坂野真弥さんはとても可愛いと思いました。とても綺麗な人になりそう。
 浅野忠信の初恋の人との再会の長回しのシーンとかなんかかゆくて好きだな〜。かゆい感じがとても伝わった。印象的なシーン。野糞デビューの話をするシーンは面白かったな〜。ハジメの相槌が良かった。「何かイイ」っていう。浅野忠信が物語を語るシーンて他の映画でも見た気がするんだけど、抜群にうまいと思う。聞いてる方が臨場感を得られる感じ。物語を語るってかなり難しいことだと思う。あったことをただ話すだけじゃ、ダメだし。間とか、そーゆー事なんだろうけど。アノ語り方は凄いと思う。
 逆上がりができるようになるって、小さなビックイベントだと思う。自転車の補助輪が取れるってのも似た様な感じかな。逆上がりができるようになったり、補助輪なし自転車に乗れるようになったときの「世界が変わった」感って好き。その瞬間に自分の周りが輝くんだよ。キラキラ。逆上がりができるようになって家に帰る時の幸子の笑顔が全てだ。子供の頃ってこういう体験があると思う。これは子供の特権だと思うな。大人になってもこんな経験はあると思うけど、やっぱり逆上がりとか子供の時の体験とはどこか根本的に違う感じがする。
 ステキな映画でした。鮫肌男と桃尻女とはまた違う感じで。