初恋のきた道

初恋のきた道
 とても抑えが利いてて、良い映画だと思った。台詞も少なめで映像だけの時間も多く、話の展開の中で盛り上がりそうなシーンは意外とあっさり終わってしまう。押し付けがましくない。
 中国の村の風景。映像がとても綺麗だった。特に秋の風景。自然が生み出す色は無限で、とても美しい。
 過去の事をカラーで表現し、現在のことをモノクロで表現するという手法もかなり効いていると思った。ラストの大勢で棺を担いでくるシーンは、圧倒的だった。魂を運んでいる、そんな風に感じる本当に説得力のある画だった。
 今回は珍しく泣かなかった。