欲望 BLOW-UP

欲望
 服装だったり、街並みだったり、音楽だったり、その時代と文化にやられる。60年代のロンドン。良い。とても良い。女の子たちの服がメチャクチャ可愛い。化粧はお化けみたいな感じだけど。でもカワイイ。音楽はハービー・ハンコック。バネッサ・レッドグレーブが音楽に合わせて体を揺らすシーンが妙に印象に残ってる。
 ストーリーは単純だけど、いろいろ謎めいたシーンも多くて面白い。人によって様々な解釈ができる。BLOW-UPには写真を引き伸ばすっていう意味があるみたい。映画のKeyになります。主人公は写真家。
 最初と最後に言葉を発しない若者のパントマイム集団が出てくる。これがかなり謎めいてる。ラストのテニスのシーンとか凄い。ラケットもボールもない。パントマイムでテニス。若者たちは少なくとも僕には見えてないボールを目で追う。最後はカメラまでその現実に引き込まれてしまう。「ないものをあるように見せるのが現実」なんて思ったりした。世界はイメージか。
 いろいろ思ったことがあるけどまとまらないから後日書くかも。
 何回でも観れるスッキリしない映画。