トニ・モリスン/スーラ

スーラ
 2人の女性の友情と愛を家族3世代くらいの話をしながら書いた作品。ネルとスーラ。
 直接的に語られる部分が非常に少ないので、正直わかりにくかった。ただその黒人らしい表現(?)というものに惹かれた。比喩とかに何ともいえない妖艶さを感じる。エロっぽいって感じも単純にある。でもそれだけじゃない。
 丘にあるボトムでの生活は決して豊かではなかったが、濃い人間のつながりがあった。誰からも慕われるおばちゃんがいたり、酒ばっか飲んでる男がいたり、3人のデューイがいたり・・・。「いいなぁ〜」と思った。
 女の子の友情ってこーゆーものなのかなとも思った。あんまり理解出来てないと思うのだけれど・・・。