予想外

 以前学校でアメリカにおける黒人文化むにゃむにゃむにゃみたいな張り紙をみて、今日行ってみた。講演会みたいな感じかと思ったら、勉強会みたいな感じだったので入った瞬間驚いた。人が明らかに少ねぇ〜。使ってる教室がもともと小さい。最初から人がこないことを予想してたみたいだ。
 学外から2人の教授の方たちが来てお話しをしてくれた。1人目の先生の「黒人ミンストレルの虚構性と演技する力」が面白かった。予備知識なんてなかったし、はじめてきく言葉ばかりだったけど楽しかった。ミンストレル・ショーという19世紀アメリカの大衆芸能について。顔を黒塗りにした白人が黒人の会話とかダンスとかユーモア(ステレオタイプの黒人)を真似するショーとして始まった。流行ってくるにつれて、黒人によるミンストレルが出てきた。今回は彼らたちに焦点を当てて、話は進んでいった。ここで説明できるほどしっかり理解できていないのが残念だが、とにかく非常に複雑だった。黒人ミンストレルは白人が持つステレオタイプな黒人を演じていた。ある黒人ミンストレルのショーは黒人貧困層に受けていたらしい。ステレオタイプな黒人像を黒人が面白がるという構図の裏には何が隠されているのか。一方で黒人ミンストレルを非難する人も当然いた。黒人がどのような思いで演じ、どのような思いで見ていたのか。これは推測するしかないし、いろいろな考え方が存在するだろう。最終的に彼らのアイデンティティにまで話は及んでいって、終わったころにはもっともっと話してほしいと思ってた。今日の話に出てきたBertWilliamsという黒人のコメディアンにちょっと興味を持った。彼は"Nobody"という歌を歌っている。みんな誰かのふりをしてるけど実は誰でもないのかもしれない。
 スパイク・リーは2001年にこの黒人ミンストレルを題材にした"Bamboozled"という映画を作っている。日本では公開されていないようだけど。モス・デフも出演してるみたい。
 マイケル・ジャクソンは顔がどんどん白くなっている。なんか今日聞いた話とメンタルな部分で関係あるような気がする。人種問題はホントに根が深い。